トルコリラの注意
高金利が魅力的なトルコリラですが、マイナー通貨ならではのリスクも存在します。
注意すべきところはきっちり覚えておきましょう。
・地政学的リスク(社会情勢の動き)
日本の外務省では、クルド労働党PKKによるテロ等があることから治安情勢を懸念し、注意を促しています。
・流動性リスク(流動性の低さ)
世界的に見ても高金利水準ですが、取引量自体はそれほど多いわけではありません。
時間帯によってはスプレッドの拡大や取引の停止という可能性もあります。
為替市場が最も盛な日本時間の午後5時~午前1時までは安定しているので取引するならこの時間帯を狙いましょう。
・インフレリスク
実は、金利が高さとインフレ率は密接な関係があります。
トルコは2005年に一度通貨の切り下げ(デノミ)を行っているため、物価の変化が対外的なトルコリラの価値にどう影響を与えるかは注意が必要になります。
・金利変動リスク
2008年5月、トルコ中央銀行の発表によると政策金利は15.75%でしたが、2010年には6.50%まで金利が下がっています。今後も大きく変更される可能性もありえます。
損切りやロスカット対策をしっかりと行って単に金利だけを狙った資産運用には注意が必要です。
為替変動にも注意
トルコリラのような高金利通貨(豪ドルやNZドルを含め)は、スワップポイント狙いでずっと放置しておき、金利生活を狙うと簡単に考えている人も多いですがそう甘いものではありません。
高金利通貨として有名ですなものは、値動きが激しいのが特長です。
価格変動で資産が大幅に減ることも十分にありえるのです。
せっかくスワップポイントで稼いだものが、価格変動で一瞬でパーということもあります。
なので、トルコリラという通貨はスイングトレード向け(長期運用を前提として、為替差益も狙う中長期トレード)な通貨だともいます。
単にほっといて長期運用と単純に考えるのは辞めましょう。